第4回
東京都オープンデータ・ラウンドテーブル
議事録

第4回東京都オープンデータ・ラウンドテーブル
議事録

令和4年8月4日(木)15:15-16:45
第一本庁舎7階 中会議室
オンライン併用
司会(若井部長):

皆様、時間となりましたので、ただいまから「オープンデータ・ラウンドテーブル」を開催いたします。本日の司会進行を務めますデジタルサービス局のデータ利活用担当部長の若井と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、「次第」をご覧ください。

本日の流れですが、始めに私から「オープンデータの取組状況」につきましてご説明いたします。

続いて、データ公開のご提案を3社から頂きます。

最後に、オープンデータ利活用促進に向けてのディスカッションを行う予定となっております。

皆さま、本日はよろしくお願いします。

本日の進め方についてですが、画面操作は事務局側で行いますので、ご発表頂く皆さまは、スライド送りの指示を頂ければと思います。

では早速、デジタルサービス局データ利活用担当部長の高橋から、オープンデータの取組状況についてご説明いたします。

次に、「参加者名簿」をご覧ください。

本日は、ご提案者といたしまして、
ファーストメディア株式会社 山崎佳一さん
株式会社JX通信社 藤井大輔さん、
文化財デジタルツインプロジェクト 野口敦さん
さらに、オブザーバーとして、デジタル庁 データ戦略統括の平本健二さんに出席をいただいております。

なお、平本さんは16時~16時30分の間、業務都合につき、途中退出される予定となっております。

その他、各局都職員をはじめ多くの都内区市町村の方にも御視聴いただいております。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

また、本日の進め方につきまして、画面操作は原則事務局側で行います。

発表者の方はご発言の際に、事務局からご案内いたします。

御参加の皆さまは画面操作を行わないようお願いします。

まず始めに、わたくしよりオープンデータの取組状況についてご説明いたします。

司会(若井部長):

東京都は、2021年9月に構造改革推進チームを立ち上げまして、都政の構造改革を、2021年度に「シン・トセイ」、2022年度に「シン・トセイ2」として推進しております。

シン・トセイにおきまして、最優先で取り組む7つのプロジェクトを設定しまして、その内の1つとして、「オープンデータ徹底活用プロジェクト」を選定しております。

本プロジェクトは、行政が保有するデータを積極的に公開し、シビックテック、民間企業等による新たなサービスの開発を促し、都民サービスの更なる向上が図られるという好循環を作ることで、都政のQOSを継続的に向上させていくことが目的でございます。

このプロジェクトを加速化させるために、オープンデータを活用して行政課題の解決を図るためのデジタルサービスを創出する「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を昨年度初めていたしました。

それに加えて、オープンデータカタログサイトの全面リニューアルや、本日のようなラウンドテーブルの定期的な開催などにも取り組んでおります。

2022年度の取組といたしまして、昨年度に引き続き「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を開催いたします。

昨年度は約200名の方からご応募いただきまして、ファーストステージ、ファイナルステージを経て、工事現場等の昼食難民とキッチンカーをマッチングするサービス、それから保育園の空き状況をマップ化するサービスなど、5件を優秀作品として選定をし、サービスインに向けた開発を支援してまいりました。

このうちの3者が、サービスリリースに至っております。

今年度は、参加者募集イベントの開催、オーディエンス賞や審査員特別賞の新設、それからサービス実装支援を長くするなど、昨年を上回る新サービスの創出5件以上を目標に現在取組を進めております。

次にオープンデータカタログサイト等による利活用の促進ついて、でございます。

現在、都や区市町村のデータ約50000件をカタログサイトにおきまして公開しております。

昨年度、カタログサイトの全面リニューアルを行ったところでございますけれども、今後もユーザー意見を踏まえた改善も行いまして、一日あたりのサイトのアクセス数1,000PVを目指してまいります。

また、PVを増やすためにはニーズの高いデータが揃っている必要がございます。

特に民間ニーズの高いデータにつきましては、都のデータとともに62区市町村のデータとセットで増やしていきたいというようにも考えております。

区市町村の皆様もぜひご協力をいただければと思います。

最後にオープンデータ・ラウンドテーブルの取組の実績についてご説明いたします。

第1回のラウンドテーブルでは、駅のエレベーターの点検情報や、観光の統計データなどのご提案をいただきまして、これまでPDF形式で公開していたものを、データの機械判読性の高いCSV形式に変換するなど、オープンデータとして公開しました。

第2回のラウンドテープルでは、都が保有する駅や、バス停の緯度・経度情報等のご提案をいただきまして、さらに、第3回のラウンドテーブルでは、防災分野の観点から避難所情報や点群データ等のご提案をいただきまして、いずれも新たにオープンデータとして公開をしてきております。

本日のラウンドテーブルは、より具体なサービス創出につながるニーズを把握するために、様々な分野からご提案をいただきます。

こうした様々な取組を通じ、オープンデータの公開を一層進めて、都政のQOSを継続的に向上させていきたいと考えております。

取組状況の報告は以上となります。

司会(若井部長):

続きまして、次第の3にうつります。

「提案者からのプレゼン」に進んでまいります。

ここからは、デジタルサービス局サービス開発担当部長の荻原にファシリテートしていただきますので、荻原部長よろしくお願いいたします。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

今日ファシリテーションさせていただきます荻原でございます。

ちょっと硬い雰囲気があるという参加者からの意見もあったので、相変わらずアイスブレイクからスタートしたいなと思っていますが、このラウンドテーブル今日で4回目ですけれども、過去3回アイスブレイクはデジタル庁の平本さんにお願いしていますが、今日参加の皆さんも含めて、平本さんも顔見せてもらってもいいですか。

デジタル庁・平本様:

映ってませんか。

ファシリテーター(荻原部長):

映ってます。

では、平本さん、今日天気が悪いのでアイスブレイクという感じでもないですが、昨日までだったら物凄く暑かったので、いいアイスブレイクができたと思うのですが、最近のデジタル庁って何が今、流行っていますか。

最近のデジタル庁の流行とか、オープンデータに関する「今、これが熱い」というものを教えてもらえるとありがたいです。

デジタル庁・平本様:

デジタル庁平本でございます。

何が流行っているかというと、個人個人でみんな流行は違うので、僕はデータが相変わらず流行っていますが、色々最近の動向を話させてもらえればと思います。

デジタル庁、ちょうど、流行っているというよりも、もうすぐ一年なんですよね。

去年の9月1日にできまして、ちょうど1年ということなので、そういう点では、取りまとめが流行っている感じです。

この一年間で何をやったのかと、各チーム何を成し遂げたのかを整理しようよ、という話。

たぶんですね、3月末にも結構メディアで色々取り上げられたのですが、今度の1年というところも、ちょうど節目として、1年間で何をやってきたのか、という話がたぶん言われると思っております。

我々データのチームは、誰もが活躍できる基盤を作ろうよということで、データの標準化とか、デ―タの基盤づくりというところに力を入れてきて、スマートシティだけではなくて、いろんなところで使えるような政府総合運用性フレームワークという形で、データの標準を作らせてもらったり、それのルールを作らせてもらったり、あとはベースレジストリということで、全国の住所の一元化というか、町字情報まで合わせたものの最新情報を集めるベースレジストリの試行版を始めました。

あと、先週始めたのが、制度ベースレジストリという形で、事業者さんと個人の支援制度ですよね。

給付金とか法テラスみたいな相談ごととか、税制の免除とか、そういうものを一気に集めたデータを全部オープンデータで出すというのをはじめておりまして、都道府県まで始めています。

都道府県にアカウントを取ってもらって、登録してもらっているところで、都道府県と国と合わせてまだ300弱の制度ということで、今後増やしていって、事業者向けのものは1000を超える制度が入っていますので、そういうものをどんどん皆さんのサービスに組み込んでもらって使っていけたらといいなと思います。

例えば家計簿ソフトの中で、家計が苦しい方にはこういう制度がありますとか、ごみ処理何とかを買うときにはこういう支援制度がありますとか、そういうものが揃ってくるといいかなと思っています。

そんな感じで、成果の取りまとめをしております。

それとですね、各省庁さんとも色んな情報交換をしていると、特に国交省は街づくりのどころでオープンデータどんどんやろうよと言ってくれたり、あとは、デジタル田園都市という形で、スマートシティの郊外版をやっているのですが、これは、応募する人は、基本的にこれでやったデータをオープンデータで出してくださいねという形でお願いしていますし、しかもデータ標準に合わせて出してしてくださいと言っているので、今後そういう意味で今回採択された方々をはじめとして、色んなスマートシティの方々が色んなデータ標準を使いながらデータの公開してくれるのかなと期待しています。

そうは言ってもオープンデータとは何か、と言っている方もまだまだいますので、研修コースを作ったり、あとは、推奨データセットというものを今までオープンデータやっていたのですが、それを今回GIFという形で、新しくデータセットを作ったものの中から、またさらにその中でもこれだけはやりませんか、という形の推奨データセットを新たに定義しようということで、今、色んな整理活動をしているところで、それが秋くらいに出せればいいかなという形でやっております。

ということで、オープンデータも、他のデータも全般的に頑張っております、というのが最近の動きでございます。

今日3件聞かせていただくもの、もしかしたら途中で少し抜けてしまうのですが、楽しみにしておりますので、宜しくお願い致します。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

早速今日、今の平本さんからもありましたが、今日は3社様からお話いただけると思います。

順番的には山崎さん、藤井さん、野口さんでいこうかなと思っています。

それでは早速、ファーストメディア株式会社 山崎さんお話しいただけますか。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

わかりました。

宜しくお願い致します。

私ども東京都千代田区にございますソフトウェア会社でございます。

当社で展開しております「全国避難所ガイド」というスマートフォン向けの防災アプリと合わせてハザードのAPI配信ということで本日お話をさせていただければと思います。

当社で展開しておりますスマートフォンアプリ「全国避難所ガイド」というものがございまして、初版は2011年の7月にリリースをいたしました。

2011年といえば東日本大震災があった年でございます。

あの3.11の2日後に、この避難所ガイドというアプリを作ろうというプロジェクトがスタートいたしまして、主な機能が9つほどございます。

このアプリ開発のきっかけと大きな課題ということで、今、少しお話させていただきましたが、東日本大震災が発生し、その2日後に防災アプリをつくろうということでプロジェクトをスタートさせました。

避難所を検索するきっかけといたしまして、当社の社員が帰宅困難になって避難所に泊まったということを、2日後に聞いたわけですけれども、それまで私も避難所というものがどういうもので、どこにあるか全くわからない状態でございました。

ですので、こういったものを全国どこにいても、災害があれば、避難所を探してそこに避難しようとか、そういったアプリをつくろうという形でプロジェクトをスタートしました。

実は当時、今でこそ各自治体で避難所をHP上に公開されていたり、オープンデータとしてデータをご提供いただいたりしていますが、当時は全くと言っていいほどHPなどには掲載されていませんでした。

そこで議会資料、3月の議会資料に地域防災計画という資料がありまして、そこの末尾に添付資料のような形で避難所のリストがありました。

当時はそういった資料も全部スキャニングした画像でしたので、全て手入力でジオコーディングという住所から緯度経度を算出して位置を付けるという、とてつもない作業を3か月間行いまして、ようやく6月に全国避難所データベースを11万件強作りました。

そして、7月3日にそのデータベースを検索してアプリ上で表示ができるという「全国避難所ガイド」というアプリを公開いたしました。

こういった防災アプリを初めて国内で作成した会社でございます。

当社の今現在のバージョンは、6.0というバージョンになっておりまして、様々な機能がございます。

その中で、今お話ししましたアプリの名称にもなっている、全国の避難所を自動検索する、現在置周辺の避難所を検索するということにオープンデータを活用しています。

そして、ハザードマップの表示で、全国の土砂災害警戒区域であったり、洪水の浸水想定区域・津波の浸水想定区域など全国すべてのオープンデータや自治体から提供いただいたデータを基にデータベースとして、整備をしております。

宮城県だけが津波のハザードをご提供いただけないということで、津波に関しては、宮城県以外が掲載されています。

そして、オープンデータの利活用ということで、後ほどご説明しますが、ハザードマップの情報から現在の危険性を判定するという機能を付けております。

そして、先ほどの防災アプリ(避難所ガイド)というのは、当社が無料で全国の市民にDLして無料で使っていただけるよう無料配布しています。

私ども民間企業としてのビジネスモデルは、そうしたオープンデータや色んなデータをデータベース化して、いろんなアプリで利用できるようにASPの配信を行っています。

現在、防災系のアプリ、防災だけではありませんが、24のアプリ、そして、4つのWEBサービスに配信しています。

避難所・避難場所ですね、例えばYahooさんであれば、Yahoo天気・災害というところの避難場所マップ・土砂災害マップのデータを配信しています。

あと、NTTドコモさんとかナビタイムさんにも避難所・避難場所の情報を配信しています。

アプリは、例えば東京電力さんや中部電力さんのアプリにも避難所・避難場所の情報が当社のデータベースから配信されています。

このような配信サービスを行っています。

こちらは当社の避難所ガイドのトップ画面ですが、冒頭にお伝えしました、このハザードマップのデータをただ表示するたけでなく、利活用しようということで、アプリを起動すると現在地のリスク情報を自動的に判定します。

拡大されているのは、ハザードマップのレベル判定で、現在地は土砂災害の警戒区域の中に入っている、洪水の0.5~3Mの中に入っている、津波浸水想定区域の3~5Mの中に入っているということです。

ハザードマップを見るだけは色んなアプリでできるようになっていますが、レベル判定まではできていないので、Shapeデータをデータベース化することによって実現できた機能になっています。

アプリの中の地図の避難所検索の画面においては、ハザードを表示すると、従来ですと、真ん中の下のほうに、凡例があり、現在地またはその周辺のハザードの色を、この凡例から、大体この色だったら、1M~3M未満かなとか、そういうあやふやな判定をユーザーが自分でしなければいけませんでしたが、ここにもリスク表示というボタンを付けて、地図を動かした別の場所の判定もできるようになっています。

現在地の緯度経度や、標高も判定されますし、気象注警報が発表されているか、避難情報が発令されているか、そしてどんなハザードのどういうレベルの中に入っているのか、が1ボタンで全て判定できるようになっています。

こういった内外判定やレベル判定が行えるのもハザードマップがデータベース化されているから実現できた機能でございます。

通常のポイント情報であれば、避難所・避難場所、そして、今現在、ハザードマップは、土砂災害の警戒区域、洪水の浸水想定、津波の浸水想定となっており、このほかにも様々なハザードの整備を進めてまいりますが、今年度から新たに高潮浸水想定区域を重要視しており、こちらの整備を行いたいと思っています。

津波も非常に重要ですが、大きな地震がきてから津波はくるものですが、高潮の場合は、毎年のように高潮の警報などが出ておりますので、沿岸の地域では非常に重要な情報です。

まだまだ高潮の浸水は、アプリユーザー等含め、知られていないので、当社も「全国避難所ガイド」、そして他の防災アプリにも是非この高潮浸水想定区域を表示させて、リスク判定を行っていきたいと思っています。

こういった観点から、東京都には是非この高潮浸水想定区域の提供をお願いしたいということでございます。

簡単ではございますが、私どもからのご案内とさせていただきます。

以上でございます。

ファシリテーター(荻原部長):

山崎さん、ありがとうございます。

それでは、山崎さんからご提案いただきました内容について、意見交換にうつりたいと思います。

まず、高潮浸水想定区域情報のShape形式のデータ公開について、今日は港湾局さんにお越しいただいておりますので、港湾局さんからご発言いただきたいと思います。

本日、港湾局 港湾整備部 計画課 桝山水防対策担当課長にオンラインでご出席いただいております。

桝山課長、よろしくお願いいたします。

港湾局(桝山課長):

港湾局の桝山でございます。

よろしくお願いいたします。

この度、ご要望をいただきました「高潮浸水想定区域のデータ」については、令和3年10月より「東京都オープンデータカタログサイト」にて「GeoJSON形式」で公表しているところでございます。

先程のご説明を受けまして、御社がサービス提供している防災情報においては「GeoJSON形式」でのデータが必要であることを認識いたしました。

このため、「高潮浸水想定区域のデータ」については、「GeoJSON形式」に加え「Shapeファイル形式」についても、オープンデータ化して参りたいと考えます。

以上です。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

山崎さん、今の港湾局さんからお話いかがでしょうか。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

当社もデータベース化において、GeoJSON形式でも扱えないわけではないですが、やはり変換作業が大変ですので、是非Shapeデータでいただけると助かりますので、よろしくお願いいたします。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

他の参加者の皆様からもご意見いただきたいのですが、株式会社JX通信社 藤井さんコメントやご感想いただけますか。

株式会社JX通信社・藤井様:

ご紹介いただきましたJX通信社の藤井でございます。

弊社もこの後発表させていただきますが、国土数値情報を活用してサービス上にハザードマップを描画するということをやっていますが、国の方で取りまとめているデータは色々と抜け漏れがあり、先般、NHKさんが手作業で全国からかき集めたものを完全版ハザードマップとして公開されたのを報道で目にされた方も多いと思います。

どういう基準で出していくのか、より良くするにはどうしたらいいのかというのは、ファーストペンギンがいて、それに皆が合わせていくことが必要だと思いますので、東京都のデータの出し方が、他の自治体においても再現性のあるものになることを大変期待しているところでございます。

以上でございます。

ファシリテーター(荻原部長):

藤井さん、ありがとうございます。

山崎さん、最後になってしまうのですが、今日ご提案いただいた内容以外にも今後こういうデータがオープン化されたらいいな、というものがあれば教えていただけますか。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

そうですね、ハザードに関しては、全国的には「ため池」の浸水想定があると思います。

あと、意外と重要なのは、道路アンダーパスという、道路の冠水想定箇所のデータがアプリで表示されるとそこに車に乗っている人が近づかないことにも繋がるので、災害被害を最小限に抑えることができますので、アンダーパスの情報とか、災害用医療機関の情報がオープンデータ化されることを期待しております。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

続きまして、先ほど少しご発言いただきました株式会社JX通信社 藤井さんお願いします

株式会社JX通信社・藤井様:

引き続きまして、株式会社JX通信社公共戦略部長を務めております藤井と申します。

提案の内容としては、「緊急輸送道路データの活用による情報提供サービスの高度化について」とさせていただきましたが、先ほどのファーストメディア山崎様に続いて、Shapeデータが欲しいですシリーズ第二弾と受け取っていただければと思います。

私共通信社と名乗っていますが、災害等の情報をビッグデータから集めて、それをニュースの形でメディアや公共団体・自治体様にご提供している企業でございます。

東京都の皆様とも色々なやり取りをさせていただいおりますが、皆さまのお目に留まるところですと、AI防災協議会の理事者を務めている企業でもございまして、AIを使った防災について推進しているベンチャー企業になっています。

硬いところから入りますが、首都防災おける直近の課題をあげさせていただきました。

先般、令和4年の5月に首都直下地震の都の被害想定が改訂されたところで、かなり被害は小さく見積りなおされましたが、それでも建物被害19万棟、帰宅困難者453万人というのが想定されています。

これに先立って、令和3年8月には、首都直下地震道路啓開計画、要するに、都心で地震が起きた時に大きい道路をどうやって切り開いていくかという計画も見直しを行われているところでございまして、かねてより踏襲されている8方向作戦、内容としては、48時間以内に各方向1ルートは、道路の啓開を完了するのであるという計画です。

その実施にあたって、首都直下地震の発生時には、地震の規模や震源、発生日時や被害の程度によっては、点検すら満足に行えず、被害状況に関する情報をほとんど入手できないといった事態もありうるということが指摘されている状況です。

より詳細で迅速な、どの道路にどんなものが転がっているのか、どの道路が八つ裂きになっているのかという情報を集めて、関係機関、都だけでなく、例えば高速道路会社、国交省あるいは自衛隊で迅速に共有することが重要と認識しているところです。

そんな中で私共がやっている社業は、SNS特にTwitter等から災害・事件・事故に関する情報をPCで読み取りまして、それを即時配信するということをやっています。

加えて、自社でニュースアプリも持っておりまして、500万人のユーザーからの目撃情報も投稿いただいています。

この会議の裏でも、引き続き、最上川の氾濫などの情報を検知し続けているのですが、川のどこでどんな風に越水が起きているのか、どこが氾濫しているのかという、一般の方が撮影した写真がどんどん地図上に貼られていくというのを今横目で目の当たりしながら、この会議に参加しているところです。

すなわち、SNSのようなビッグデータからどこで何が起きているのか、という映像を集めるとこんな情報を集めることができるわけです。

大規模災害時の被害の全容がわかる、あるいは、道路のどこがどう破損しているのかという情報が分かる。

例えば、水道管破裂・陥没事故の察知、これは東京都水道局さんに今年度から実際にご利用いただいているものです。

河川に関しても、建設局の河川課の皆様にFASTALERTの情報をすでにご覧いただいている状態です。

東京消防庁様にも火災通報受電時の現地状況把握あるいは大規模災害時の状況把握ということでFASTALERTをすでに納品させていただいているところです。

実は、都庁の様々な部署ですでに住民の投稿されたビッグデータは活用され始めているところです。

加えて、より詳細にどこで何が起きているのかという場所を特定したいよね、ということで、TwitterのデータはGPSの情報が全く付いてないのですが、自社のニュースアプリのユーザーからの投稿情報については、精緻なGPS情報をセットで収集することで具体的な場所の特定に役立てております。

自治体様からの呼びかけで投稿を集めるということもやってみたいということで、一部の自治体様とは、自治体が直接このような情報を受け付けてしまうと、非常に業務が繁忙になってしまうということで、我々をクッションに挟むような情報収集の仕組みをご提案しているところです。

そしてですね、今すでにいくつかご紹介しましたが、23区内のいくつかの自治体や警察・消防、公共機関、テレビ局、様々なところでFASTALERTの情報が活用されているところです。

最近は、鉄道関係の会社さんですね、土砂災害、あるいは、鉄道内での大きなトラブルが、昨今続きましたので、そういう人間の目が行き届かないところの情報を集めるためにもSNSのビッグデータというのはすでに実用化されているところでございます。

そこで何を申し上げたいかといいますと、我々そのような情報を1日に1500件~3000件ぐらいニュースという形で配信する仕組みを整えているのですが、各セクション・各団体・各管理機関によって見たい情報は種類だけでなく、どこで起きたものか、絞りこみをしたいということを理解しております。

例えば、建設局河川部の皆さんであったら、河川周辺の情報が欲しい、道路啓開計画を立てるのであれば、特定の道路沿いで起きている情報だけが欲しい、そういった絞り込みが行えないと、公共機関の皆さんは、情報過多に陥って、むしろ業務が繁忙になってしまうことを大変懸念されています。

それに対して我々は、せっかくすべての情報を緯度経度付きで配信していますので、特定の場所、あるいは特定の河川の流域、特定の高速道路、特定の鉄道沿線という形で、場所をShapeデータで囲って、地図上で、この線・この円と特定して、そこに一致した情報だけをメールや画面通知で周知をするという機能を搭載しています。

加えて、令和3年度に東京都で実施されました「帰宅困難者対策オペレーションのデジタルトランスフォーメーション推進に係る調査・検討・技術実証業務」、これはアクセンチュアさんが受託された事業で我々も参加させていただき、首都直下地震の発生の時に都としてどんな懸念があるのかをそこで学ばせていただきました。

道路の啓開はもとより、諸機関との連携、帰宅困難者がどこでどう発生してどう誘導したらいいのか、あるいは円滑な災害対応において、優先的に啓開されるべき緊急輸送道路の状況を関係各者がリアルタイムに把握できることが、その後の二手目三手目、どういうロジを組もうか、ここに移動はできるのかとか、この道路が詰まっていたら、それは当然、帰宅困難者はいつまでも解消されないよね、とかそういうことを考えるにあたって、非常に重要なのだと認知するに至りました。

現状、我々のサービス上で、高速道路のフィルターはいち早く搭載できたのですが、緊急輸送道路の情報を抜き取ろうとしたときに、建設局さんのWEBサイトでは、現状、国土地理院の地図に線を引いたPDFデータが配布されており、処理をすることが出来ないデータでした。

一方、環状7号、8号と指定されている道路の名前はわかっていますので、地図会社から買ってくればいいと考えても、民間の地図会社から道路形状が分離できる形のデータを買おうとすると非常に高額になってしまい、本件の用途としては、なかなか見合わないものでした。

緊急輸送道路の指定はそんなに頻繁に変更されるものではありませんので、民間防災サービスの発展のために、これもShapeファイル等の形式でデータセットの配布を商用利用可能な形でしていただければ大変にありがたいと思っています。

都内の緊急輸送道路は、第一次、第二次、第三次と指定されており、これは順番に指定されていくものになりますので、それぞれごとに分かれていれば望ましいなと思います。

地図上のここというように指定をするものは、色んな種類がありますが、ここの形は地図上にありますが、ここの形だけを取り出したいといったときに、非常に高額なデータになってしまい、汎用性がなくなるという現状は、先ほどのファーストメディアさんのご指摘の話と一致する部分もあるのかなと思います。

ご参考までに、弊社でこれまでにFASTALERT上で、搭載したSNS情報と一緒に見ることができて、具体的な判断に役立つデータを最後のページで紹介させていただいていますが、すでに東京都のオープンデータで掲載されているLIVEカメラの情報なども活用しており、それ以外にも様々な情報を重ね合わせて便利に官民ともにご活用いただいているところでございます。

こういった民間の努力での防災サービス発展に是非力をお貸しいただければと思い、本日はお時間をいただきました。

私からは以上でございます。

ファシリテーター(荻原部長):

藤井さん、ありがとうございます。

緊急輸送道路のGIS上に投影することが可能なデータ形式での公開について、建設局からご発言いただこうと思っています。

本日は建設局 道路管理部 三浦保全課長にご出席いただいております。

三浦課長、よろしくお願いいたします。

建設局(三浦課長):

建設局道路管理部の三浦です。

よろしくお願いいたします。

改めまして、緊急輸送道路についてご説明させていただきますと、緊急輸送道路とは、阪神淡路大震災での教訓を踏まえまして、地震直後から発生する緊急輸送を円滑に行うため、高速自動車国道、一般国道及びこれらを連絡する幹線道路と知事が指定する防災拠点を相互に連絡する道路をいい、第1次~第3次まで設定されております。

現在、建設局ではこれら緊急輸送道路をお話にあったように、地図上へ図示した情報を、ホームページ上でPDF形式で公開しています。

しかしながら、ご提案いただいた緊急輸送道路図情報は、首都直下地震など、災害発生時の被災情報等の情報共有基盤、情報インフラとして、様々な活用方法に期待が寄せられていることを理解させていただきました。

これを受けまして、建設局では、緊急輸送道路情報を、Shapeファイル形式など、アプリケーションサービスで利用容易な形式でのオープンデータ化について検討を進めてまいります。

今後も、道路行政で保有する様々な情報を、オープンデータとして公開、情報提供できるよう、検討していきたいと考えています。

以上です。

ファシリテーター(荻原部長):

三浦さん、ありがとうございます。

今の建設局の話を聞いて、藤井さんいかがでしょうか。

株式会社JX通信社・藤井様:

前向きなご検討ありがとうございます。

我々のみならず、例えば、カーナビメーカーさん等いろんな方々に提供すれば、民間の車がそこを避けていくということにもきっと役に立つと思いますので、広報面でも私たちでできることがあればやっていきたいと思いますので、是非今後ともよろしくお願いいたします。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

他の参加者の方にもお話を聞きたいと思っていますが、次にお話いただく文化財デジタルツインプロジェクトの野口さん、藤井さんと建設局のやり取りも含めて、今までのところでコメントとかございますか。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

ご指名いただきました野口です。

私共でこれから報告する内容はJX通信社様とはジャンルがかなり異なるのですが、基盤となるデータの問題については非常に共通しているなと思っていました。

一つ目は、ビッグデータの有効性ということで、おそらく、自治体の境界ということで、データの公開範囲が制限されると、活用できないものを、JX通信社さんや私共のように外側で収集することで効果が出るという点では共通すると思います。

その際の課題として、公開されていたとしても公開形式がバラバラで、これを統合するための前処理等でかなりコストが掛かって、場合によっては、困難というところも事情は非常に通じているなと思いました。

こういった観点について、東京都で推進しているオープンデータなどが全国の模範となる形で困難を取り除いていただけるような方向に展開するととても良いのではないかと聞いておりました。

私からは以上です。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

デジタルサービス局に宿題をいただいたと思っています。

藤井さん、今ご提案いただいた内容以外にも、今後オープンデータとして期待したいテーマがあれば教えていただけますか。

株式会社JX通信社・藤井様:

はい、ありがとうございます。

先ほどのファーストメディアさんは我々もかねてよりよく存じ上げている会社で、避難所のデータを一個一個集めたりするのは、とても大変だなと、よく感じていたところです。

道路に続くシリーズで申し上げますと、先ほど河川の話を少しいたしました。

実は、河川も搭載できているデータが国が公開している一級河川と二級河川一部だけなんですね。

やはり、市町村さんに情報提供すると、ファーストメディアさんも先ほど「ため池」とか仰っていましたけれども、流域治水を考えるとそういう生活河川のようなものが意外に重要だったりするなと感じているところです。

実際に23区の自治体さんにFASTALERTを提供しても、うちの町のこの川はよく溢れるからこれも描画してくれとかご相談いただくことが多いですね。

これもなかなか一個一個集めるのは難しい情報で、かつ東京都が管理している河川でもなかったりするので、越境した情報収集が必要にはなりますが、何とか今後形にしていければなと思っているところです。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

続きまして、文化財デジタルツインプロジェクト 野口さんお願いいたします。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

それでは、ただいまご紹介に預かりました文化財デジタルツインプロジェクトの野口と申します。

本日は、「東京都史跡データオープン化についての活用提案」ということでお話させていただきます。

本プロジェクトは、産業技術総合研究所と奈良文化財研究所の共同研究であり、奈良文化財研究所の所管部署は文化財情報研究室、産業技術総合研究所は、人工知能研究センター地理情報科学研究チームというところで、現在、両所の間で協定を締結して立ち上がっているものになります。

目的は細かく書いてありますが、平たく言いますと、各種の文化財情報を奈良文化財研究所において総括的に統合しまして、産業技術総合研究所で現在展開している3DDBviewerというプラットフォーム上で利活用できるようにするというのが主眼となっております。

文化財情報は皆さんほとんど目にすることはないと思いますが、実は多種多様のものがすでにオンラインリソース化されておりまして、奈良文化財研究所の全国遺跡報告総覧では12万冊を超える遺跡発掘調査報告書のリポジトリがすでに公開されています。

また、遺跡の位置地図情報についても、奈良文化財研究所で各都道府県等で公開されている情報を、現時点では、そのままリンクできないので、独自に収集・データ整形を行ったもので公開しています。

こちらは地物データ単位で60万件すでに登録・公開されております。

一方、産総研のほうでは、3DDBviewerという形で、PLATEAUの都市モデルなどに、さらに3D点群データを表示できるようなシステムを開発しています。

この両者をあわせるということを現在進めています。

いま開発中のシステムですが、3DDBviewer上で紫の点は遺跡の位置ですが、ここにPLATEAUのデータを重ねていくと、こういった形で都市の現在の状況に過去の数千年・数百年前の遺跡がどういった形で重なっているのかということを視覚化できるように、取り組んで進めている状況になります。

しかしながら、課題として、統合的なプラットフォームが確立されていないということは、冒頭に申し上げたとおりですし、オープンデータが少なく、データの収集や連携が困難であるということになります。

ということで、本プロジェクトでは公開データを基軸にしつつも、独自データも取得して、公開・利活用ということを進めています。

プロジェクト経費がある間は、研究機関ですので、データの整形・マネジメントについてある程度コストを割くことができるのですが、将来的なことも含めてオープンデータということを是非進めていきたいと考えているしだいです。

本プロジェクト、文化財デジタルツインというと、皆さんも初めて耳にされたと思いますが、具体的には現在の私たちが暮らしている都市に関するデジタルツインモデルに、より長いスパンの情報を積み重ねることによって、その土地や地域の来歴を知るということ、それに基づいて教育や文化観光、あるいは土地利用履歴や防災といったような情報により深みを与えるといったことを目的としています。

例えば、東京都の場合ですと、現在、東京都で登録されている遺跡は島しょ部を除いて、6000件以上ありまして、都心部の地下にも多数の遺跡があるということは今まであまり知られていなかったと思います。

こういった位置情報を、これは例えば、国土地理院のハザードマップをポータルに重ねていますけれども、浸水想定の区域と黄色い青の点が遺跡なのですが、過去の人が暮らしていた場所を重ねてみると、圧倒的に洪水被害の想定が大きなところは遺跡が少ないということが見えてきます。

これは、防災の情報について、短期的な現在の状況における想定に加えて、中長期的な評価を与えるにあたって価値があるのではないかと考えております。

本プロジェクトの一角を構成している産業技術総合研究所では、地質調査総合センターという部署がありまして、こちらで地質地盤についての情報も展開されています。

すでに3D化された東京都の地下情報も公開・提供されておりますので、今後はここに、都市の地質地盤そして歴史に、現在の都市というものが重層的に重ね合わせて表示できることによって、より効果的な都市の開発や防災に活用できるのではないか、ということが狙いになっています。

もう一つ、文化財ということでは、博物館等を通じた教育や、あるいは最近では文化・観光ということが非常に強く求められていますが、先行して進んでいる大阪府富田林市の事例を紹介させていただきます。

こういった形でオンラインリソースとして地図や3Dの点群データの提供が進んでおります。

これは昨今急速に進んでいるギガスクール構想の下での、生徒1人1台端末での調べ学習に適合したものとして非常に有効なものになっています。

富田林市の場合は、オープンデータ化が先行して進んでいますので、Javaスクリプトベースのサービスが今公開されています。

それに基づいて、地域の歴史の情報について、遺跡の範囲やどこにどんな遺跡があるとか、そういった情報を展開しており、そこにさらに写真や3Dモデルも付け足していって、従来の例えば社会科の副読本のようなもの、紙のいわば動きのないものから、よりインタラクティブなものへということに展開していくことで、学習等の効果を高められるのではないか、ということでこういったものにも現在進んでいる状況になります。

現状において、今回活用提案させていただく史跡データについては、複数のデータベースやデポジトリ分散している状況になっています。

オープンデータになっているものがまだ現状少ないので、外部からこれを統合することが困難になります。

オープンデータが少しでも増えるということを望むと同時に、本プロジェクトで独自に作成するデータというものについては、正確性がどこまで担保できるかという課題がありますけれども、所管の機関においてオープンデータ化されることでその正確性が増してくると考えています。

例えば、現状、奈良文化財研究所のWEBGISで「東京都」「史跡」を検索すると「国指定文化財等データベース」から取得した点の位置情報だけが表示される状況になっています。

ですが、実際の史跡は、江戸城とか外堀など範囲があるものなので、こういった情報というのを東京都では、都のシステムで公開されておりますので、そのデータが利用できますと、より立体的な情報になってくるのだろうと考えております。

データがオープン化された時点で、奈良文化財研究所の文化財総覧WEBGISやあるいは、その他の地図サービス、WEBGISに展開していくこと、地理地図情報との重ね合わせによって、遺跡・史跡の内容・時代や古さなども含めてワンストップで情報提供できることによって教育コンテンツ・文化観光コンテンツへと展開できるということ、これが現状では事実上、手動でのデータの収集・整形と行わなければならない状況になっておりますので、正確性や逐次更新性という観点から、オープンデータ化を是非進めていきたいと考えるしだいです。

また文化財や教育関係におきましては、例えば、国立国会図書館のジャパンサーチというところでは、クロスプラットフォームの検索が可能になり始めています。

あるいは東京大学の研究室で学習指導要領のLODが進んでおります。

これは学校における教科の単元の内容をすべてコードにしているものですが、史跡データがオープン化された場合、これと結びつけることによって、学校の先生が、例えば「小学4年、社会科の地域の歴史」という単元で検索すると、それに紐づいた史跡の位置や内容情報を検索できるといったようなシステムに展開していくことができます。

これはこの先に文化財に係る動画であるとか、各種のイベント、例えば東京都では毎年11月の文化の日を中心として文化財ウィークというものを展開されていると思いますが、こういったイベントにおいても地図情報とイベント情報が連携したようなコンテンツを作っていくことが可能になると思いますので、是非ともオープンデータ化を推進していただければということで提案させていただくしだいです。

私の方からは以上になります。

ご清聴ありがとうございました。

ファシリテーター(荻原部長):

野口さん、ありがとうございます。

早速、野口さんからご提案いただきました、史跡データの位置情報(緯度経度)付きのデータ公開について、今日は教育庁からご発言いただこうと思います。

本日は教育庁 地域教育支援部 管理課 倉富管理課長にご出席いただいております。倉富課長、よろしくお願いいたします。

教育庁(倉富管理課長):

ただいまご紹介いただきました教育庁 地域教育支援部 管理課 倉富と申します。

教育庁では、東京都文化財保護条例に定める、東京都の指定文化財の保護を目的といたしまして、「東京都遺跡地図情報インターネット提供サービス」にて、史跡等に関する情報を公開してございます。

一方、文化財デジタルツインプロジェクトから提案いただいたように、これら史跡等に関する情報は、文化財保護の観点のみならず、都市の歴史分析・解析や、教育・文化観光を目的とした情報提供サービスなどでのニーズがあることについては理解したところでございます。

これを受けまして、東京都としては、史跡データを、位置情報を付加したShapeファイル等の形式で、オープンデータ化できるよう、検討を進めてまいります。

また、様々なニーズを踏まえ、より使いやすいデータ形式での公開についても、今後検討してまいりたいと思います。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

野口さん、今の教育庁からの話を伺っていかがでしょうか。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

提案でも何度か申し上げましたとおり、オープンデータが一つでも増えることは喜ばしいことですので、是非積極的に取り組んでいただければと考えております。

またShapeファイル以外等のデータ形式についても検討いただけるということで、今後、例えば、私共の3DDBviewerをベースとしたところでは実は、3Dタイル図で表示をしておりまして、元データはGeojsonの形で管理をしているのですが、そういったところに適合する形でも提供いただけるということになりますとより、利便性も向上していくということで、大変ありがたいことをお聞きしましたので、ほんとに今日はよかったなと思っています。

ありがとうございます。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

他に参加されている方からも今の話について感想と聞きたいなと思っていますが、ファーストメディアの山崎さん、過去の災害の情報を1000年単位であるのですが、何か使いようがないですかね。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

史跡データというところには、全く当社は関わりがないなと思っていたのですが、今、当社も非常に過去の災害とハザードマップを重ねたり、そういった情報をアプリの利用者に伝えたりとか、非常に興味がございます。

全国で自治体を回っていると過去の災害もみられるといいねと言われるところもあるので、ただ見せるだけでなくて、何かしら現在のデータと重ねることで、非常に有効な防災情報の伝達になるのではないかと思っております。

それと合わせて、3D化に、当社も課題のあるところでございまして、特に洪水・津波もそうですが、防災アプリの平面の状態で、ここまでハザードがあるよという情報に合わせて、現在地の高さまで出せる仕組みに取組始めてますが、そういったものと組み合わせていくと3Dのデータは非常に有効活用できるなと思っておりまして、非常に興味関心が高いものでございます。

こういったものも是非オープンデータを利用されて、そういった3Dとかをまたオープンデータとして提供いただけると我々が使えるなと思っています。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

ほんとそうですよね。

このテーマは次のディスカッションのところで皆さんをお話しようと思っていたのですが、いま非常にうなずかれている藤井さん、この史跡のオープンデータは活用の幅がありますよね。

藤井さんからもコメントいただけますか。

株式会社JX通信社・藤井様:

ありがとうございます。

防災アプリやマップって、ファーストメディアさんの前で言うのもあれですが、普段見てもらえないのが皆さんの悩みで、やはり自治体の皆さんにビッグデータのご提案をすると、普段は観光データを流してくれると住民に見せやすくて助かると言われます。

ただ僕ら観光はあまり詳しくないなと思っていたのですが、文化財というブリッチがあるということ、「防災は歴史が語るものだ」というテーマでこの3社が繋がったのは、今日一番の発見だなと思っています。

データとデータの組み合わせから新しい価値を見るのがオープンデータの神髄だと思いますので、すごくいい組み合わせだったなと思っています。

ファシリテーター(荻原部長):

そうですよね。

今日、3社の資料を事前に見せてもらったのですが、どうやってみなさんとお話しようかなと聞いていたら、過去のデータで今を知るとか、すごく面白いですよね。

野口さん、今、教育庁さんからもお話しいただいたと思うのですが、教育庁さんからのコメントについてはいかがでしょうか。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

まず、オープンデータ化を検討していただけるということでありがたいというのが一つあります。

ファーストメディアさん・JX通信社さんから防災との連携ができるのではないか、と非常に勇気づけられるコメントをいただきました。

それにあたっては、細かな区分になりますが、史跡という枠を超えて、東京都の遺跡地図情報提供インターネットサービスで公開されている遺跡データ6000数百件というものについても、ゆくゆくはオープンデータ化をしていただけると今の防災というニーズにも活用できるのではないかということで、これは将来的に是非ご検討いただければということで僭越ながら申し上げさせていただきます。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

6000件以上の史跡のオープンデータ化という話があったと思いますが、それ以外に今後こんなのがあるといいなというのがあれば教えていただけますか。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

遺跡、特に歴史ということで注目いただいていますが、位置情報だけでなくて、どれくらいの時代のものであるとか、あるいは当時の集落や町であるのかとか内容情報が組む合わさることによって、先ほどの防災ハザードマップとの重ね合わせにおいても、平地であるところにも点があるじゃないか、というときに、そこは人が日常住んでいる場所ではなかったとか、あるいは、特殊なお城とか、という情報まで入ってくるとますます密になって色んな分野で使っていただくことが可能になると思います。

当然そういった情報の公開にあたっては、様々な制約はあると思いますが、位置情報に加えて文化財固有の情報についても、今後オープン化されることで利活用の幅が広がるのではないかと考えています。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

教育庁もありがとうございました。

ここから少しですね、ディスカッションの時間にしたいと思います。

オープンデータに関する今後の期待ですね。

今日3社の皆さんからすごくいいお話を聞けたかなと思いますので、まず感想も含めて、色々お話を聞いていきたいなと思っていますが、山崎さん、いかがでしょうか。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

そうですね、先ほど藤井さんも仰っていましたが、私もこの3つはあまり直接的に大きくかかわるものではない発表かなと思っていたのですが、この3つともコラボレーションした新しい情報伝達のツールができるなというふうに思ったしだいでございます。

今後関わりを繋げていきたいと思っています。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

藤井さん、いかがでしょうか。

JX通信社・藤井様:

今回私は、ご提案するときに自治体の予算の組み方を手前どもで忖度して、更新頻度の高くないもので実現性の高いものというように勝手に考えを狭めていたなというように思い至りました。

一方、文化財も年に何件か増えるのだと思うのですが、あと文化財が移動することもあると思うのですが、どう更新メンテしていくのかという点では、一番日々業務上、ご苦労されているのはファーストメディアさんだなと認識しているところでございます。

APIでリアルタイムで取れなくとも、CSVとかShapeとかでデータでおいてあるだけでも十分に有難いのですが、こういうデータをいかに民間の力も活用しながら、ライトに更新・維持していくのか、あるいは住民から情報を集めて、改善していくのか、というような仕組みまで作っていけるとカタログを増やしていってもコスト上がらないような仕組みが作れるのかなと、今回はたまたま更新頻度の低いデータのご提案が多かったですけれども課題として感じた次第です。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

今日の3社を一番繋げた野口さん、全体を通して何か感想をいただけるとありがたいです。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

ありがとうございます。

今日このような機会をいただけて、なかなか文化財・歴史は、実学ではなく、現在の都市や社会が直面している課題解決にはなかなか届かない、その代わり、もう少し長い時間をかけた蓄積された知識として生かされるという建付けで話が進んできたと思います。

私共では、今日提案させていただいたとおり、実は現在の課題にも直接かかわるところもあるなと考えて、それをアピールしたいと思っていたところを正面から受け止めていただいて非常に勇気づけられました。

また、藤井さんの話にもありましたが、更新頻度の低いデータをどのように維持するかというのは、まさしく文化財はご指摘の通りで、一年とか場合によっては数十年の単位でしか更新されないデータです。

私共の一つの考えとしては、産官学の中で言えば官と学の部分で、基礎データを一旦整理すると、その先については比較的低いコストで維持やその後の展開ができるのではないかということで、まず期間限定のプロジェクトなのですが、そのベースとなるデータを整備したうえで、それをその後、産と官の側にバトンタッチしていく展開もあり得るだろうと思います。

そうすることによって、特に学の部分、研究機関や大学の役割として基礎データ・基盤データの整備・整形を行ったうえでリリースをするというような役割分担ができるといいのかなと、その中で後進の学生やポスドクの人たちの経験をその先のキャリアに繋がるような、そういったところまで見通せると大変うれしいかなと思っているしだいです。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

今日3者のご提案をきいていて、地図データと防災の重要性っていうのが一つあると思っているのですが、改めて、山崎さんいかがでしょうか。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

そうですね、当社もまさに地図データ関係が強かったので、避難所の情報を地図に出そうという発想から始めたものですし、やはり地図も色んな地図がございますが、地形が変わって、都市整備なども行われて、それにあわせ、過去の災害のデータ・現在のハザードマップのデータ・そしてこういう災害があると刻々と変化していく河川の水位とかそういった情報を重ね合わせることで、当社でいくとアプリの利用者は気象警報が出たというプッシュ通知だけだと慣れてしまって動かないんです。

ですので、あなたの現在地がいかに危険性が高いかということを、いかに伝えるかというのが、我々防災アプリの使命のようになっていますので、そこにハザードと現在地と周辺の地図、過去の災害そういったものが合わさることでより個別に防災の情報が伝達ができるかなと思っています。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

藤井さん、移動していただいて、これ映してもらって大丈夫ですか。

株式会社JX通信社・藤井様:

画面共有してよろしいですか。

今、新潟周辺はこんな感じになっています。

これ全部SNSの情報ですが、今どれくらい浸水しているかみたいな写真がこうやって出ています。

どこに起きたのか全くわからない書き込みでも、前後の投稿とか映像の内容を分析して緯度経度を当てています。

かなり無茶なことをやっていますが、ここにLIVEカメラの映像が重ねて表示できたり、先ほどハザードマップのさっき高潮の話がありましたけど、この地域には高潮ハザードマップは公開されていないようですが、洪水想定地域とか重ね合わせるとこうなります。

ここでこれだけ浸水したらこれくらいまでくるだろうとかがわかったりします。

ここに遺跡の情報とかあるとここまでは来ないねということがわかったりとかします。

正しい非難方向はどっちなんだと示していくために、地域の防災計画を策定する時なんかにもこうやって可視化できると、こっち経由で逃げたら安全だったよねとかということが検討できるわけですね。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

こういった情報をうまく活用し、過去の史跡情報との連携があると、平時の観光情報だと情報をもっていないということがあったので、もしかしたら史跡をこういったところに載せて使ってもらいながらということもできそうですよね。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

新潟の状況も心配ですけれども、実は低地の発掘調査をすると、過去の洪水の痕跡がそのまま埋もれているというのがあります。

北陸新幹線建設の際に発掘調査をしたところでは、まさに縄文時代の7000年前から十数回の洪水が繰り返し起こっているというのが発掘されたりしていて考古学者は知っていますが、一般には知られていない。

単純に割ると200年~300年に一回そういう洪水が起こっているということです。

なので、普通の生活をしていると覚えていられない10世代くらい経ってしまうのですが、ただ10世代の間には必ずそういうことが起こっているという。

そういう情報と現在の都市の状況や河川・避難所の情報を重ね合わせることで、最近では経験したことのない大雨というような表現もされたりしますけれども、歴史・考古学・遺跡の情報を加えることによって、経験したことのないことではあるけれども、200年とか300年とかの周期では起こっているということを付け加えることで、切実さとか、自分の地域の土地の名前がでることによって自分事としてとらえていただけるようなことに情報を提供できるのかなと思って聞いております。

ファシリテーター(荻原部長):

3社でうまく連携するとまた新しい情報が提供できると思って話を聞いていました。

ここからはファイル形式の話をしていきたいと思います。

山崎さん、やはりファイル形式は使い勝手のいい形式がいいですよね。

ファーストメディア株式会社・山崎様:

他のハザードが全部Shape形式になっているので、そういう意味では、同じように扱うためには当社はShape形式がベストかなと思います

ファシリテーター(荻原部長):

藤井さんいかがですか。

株式会社JX通信社・藤井様:

我々も地図データと重ね合わせて分析するにはShapeが一番処理しやすいのですが、悩んでいるのは道路や川は管理者が変わる境目があるのでどこでちぎってあげるのがいいのかお客さんによって仰ることが違うという悩みをもっています。

これは地図屋さんにせよ行政の方にせよ、考え方がまちまちで、川なんかは途中で名前も変わりますので、うまいちぎり方をユーザーとしての行政として考え方をご指南いただけるとありがたいなと思います。

ファシリテーター(荻原部長):

ありがとうございます。

野口さん、先ほど東京都に6000件以上の史跡があってオープンデータ化をという話でしたが、この場合どういったファイル形式だとより使いやすくなりますかね。

文化財デジタルツインプロジェクト・野口様:

一範囲情報については、地図上の標準であるShape形式が扱いやすいと思います。

先ほど申した通り、その地理情報以外のデータベースが文化財・遺跡についてはかなり重要な側面がありまして、その観点からすると実はShapeだと厳しいということがあります。

Shape形式で出される場合には、地物ごとのIDと内容情報の紐づけができている形でないとなかなか難しく、そういった意味では両者埋め込んだ形でGeojsonのほうが取り扱いやすいのかなと思います。

ただどうすればよいのかについて回答はプロジェクトでも出ていません。

3D化するにあたってもまだ課題があるということになっています。

突き詰めて言いますと、データ形式よりも、データが構造化されていてクリーンになっている、そして各自治体で管理されているIDが整合している状態であれば、そこから先のハンドリングはむしろ私共でもある程度できますので、正確性とか、信頼性の部分について、行政において特に重視していただけるのがよいのかなと思っています。

ファシリテーター(荻原部長):

3社様から我々デジタルサービス局への宿題なのかなと思いますが、今お話しいただいたように利用者視点でどういうファイル形式でどのデータをだすのがいいのかというのを考えながら、我々、オープンデータ化を進めていったらいいのかなと思いました。

今お話しを聞いていて、地図上のデータ形式であるとか、防災、最後の野口さんのお話では、過去のデータをうまく活用するとか、色々ありましたが、ここまで通して、平本さんのほうから何か感想とかコメントとかいただけますか。

デジタル庁・平本様:

そうですね、まさに昨日、地図と防災についての会議をやっていたのですが、それでジオジェイソンにするのか、Shapeにするのか、という話で、属性情報をバーって出すのか、ファイルとして今回はジオジェイソンで送ります、という形で後ろにファイルを付けるのか、何を送るのか明確にすれば、処理もできるので、なんかよくわからなくて、形状ファイルを送ります、といってもみんな困るので、暫くは一つの標準にはなりえないところがあるので、ファイル転送の容量とか考えると、並列せざるおえないと思っております。

あとは先ほどの最後の川の話にもありましたけど、やっぱりみんな図で考えますが、濃度で考えることも重要なのかなと我々考えています。

道路にしても川にしても駅にしても、濃度のポイントのように持ってくのかなと考えているところで、そういうものがオープンデータで出てくると活用がより広がるので、是非国の方も出していきたいと思っていますし、都の方と市町村からも出していきたいなと思ったところです。

後は、データは色んな種類は出ることによって、創発される部分があるので、我々も色んなデータを出していきたいなと思いましたし、文化財情報はたぶん文化庁もデータベースを取っているはずですし、都の指定文化財とか市の指定文化財とか、こういうものがきちんと日本の知識資産として集まると教育にも使えますしいいなと思いました。

以上です。

ファシリテーター(荻原部長):

平本さんありがとうございます。

今日、ご参加いただいた山崎さん、藤井さん、野口さんありがとうございました。

ここからはクロージングに入りたいと思います。

若井部長お願いいたします。

司会(若井部長):

ご参加の皆様どうもありがとうございました。

最後になりますが、閉会に当たりまして、事務局を代表いたしまして、吉村デジタルサービス局次長より総括をいただきます。吉村次長、お願いします。

デジタルサービス局・吉村次長:

デジタルサービス局の吉村でございます。

山崎さん、野口さん、藤井さん、ありがとうございました。

私、構造改革という取組を担当する職員として、第一回のラウンドテーブルから出させていただいて、毎回すごく楽しいというか、すごく驚きがあり、色んなデータの使い方があるなと感じています。

今回特に感じました。

防災については、私は、2011年の3.11の後に東京都の総合防災部というところに2年間いまして、被害想定とかの関係に色々携わったのですが、当時は確かにこういうデータとか、ほとんど世の中に出ていなくて、オペレーションするにもどうやってやればいいのだろうと、悩んだ記憶があります。

最初にご紹介いただきました避難所のアプリをDLしてみたのですが、非常に使いやすく、地震の断層まで出ているということで感心しました。

高潮のことも含めて、色々ご提案いただいて、東京都の各局と一生懸命やりたいと思いますが、都民の皆さんが便利に使えるということではなくて、全部の自治体の情報を集めて、統合して発信いただけるという、まさに我々が防災のオペレーションをするにあたってすごく有用な情報だったと思います。

我々が1700の自治体と繋がろうとするとすごく時間が掛かってしまうので、民間で統合していただけると、我々が仕事をするうえでも役に立つと改めて感じました。

我々職員としても、これはもちろん都民のためでありますが、自分たちのために情報を出していけるといいのかなと思いました。

最後に、文化財情報が議論となりましたが、含めて、自分たちでこのデータはこういうものだと決めつけずに、みんなで議論すると新しいものが生まれると改めて感じたので、我々もしっかりやっていきたいと思いますので、今後とも是非ご協力お願いします。

今日はありがとうございました。

司会(若井部長):

ありがとうございました。

本日のラウンドテーブルの内容につきましては、引き続き事務局としてもフォローしていきたいと思っております。

投影をしておりますアンケートにつきまして、次回ラウンドテーブルの参考にさせていただきますので、是非ご協力いただけますと幸いです。

それでは本日はこれで閉会とさせていただきます。

ありがとうございました。

以上